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友達から恋人へ

第1章 ~友達から恋人へ~

「男2人が、1人の弱い者を寄ってたかって、とんだゲス野郎共だな」

「あぁん!?」

「んだと、コラァ!!」

あの男子は、確か同じクラスの夏枝朝人(なつえだあさと)君。

身長は、僕より少し高いぐらいだから160くらいかな。

でも、なんでここに…?

「おら、てめぇには関係ないからとっとと失せろよ」

「痛い目にあいたくなかったらな」

「御託は良いからさ
とっとと、転校生からその薄汚い手を離して消えろよ」

その時、夏枝君から少し離れた後ろの方の物陰から、コイツらの仲間っぽい2人がそっと出て来て、夏枝君に近付いて来た。

「ぶるあああああアアアアアッ!!!」

「ひょひょひょひょひょ!!」

そして、そのまま夏枝君を後ろから殴りかかる。

「危ない!」

僕が、そう叫んだのと同時に―――――

「はぁッ!」

「ぐぇッ!?」

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