テキストサイズ

光の道

第12章 原田光




(…ッ!)

俺は誰なのか凄く気になって、ゆっくりと振り返った。

「…?」

やっぱり暗くてよく見えないが、どうやら女の子のようだ。

(…女の子?!た、助けてくれッ!)

「んーんーッ!」

俺は必死に自分の存在を知らせた。

それに気づいたようで、女の子はこっちに近寄ってきた。

「…?」

近づいてきたから、顔が少しずつ見えてきた。

(ぁ、こいつ、確か市川夏歩だ)

肩より少しだけ長い髪に、たれ目な目に俺は市川夏歩だと直ぐに分かった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ