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光の道

第12章 原田光



俺は少しほっとした。

(よかったッ!これで助かるッ!)

そう思ったからだ。

「んーッ!」


“助けてくれ”そう言う感情も込めて、俺は体を激しく動かした。


だが、市川夏歩は全くその場から動こうとはしない。


「…?」

表情は見えない。

それはこの場所が真っ暗だから、だけが理由じゃない。

市川夏歩が俯いているからだ。


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