
光の道
第14章 いやだ、死にたくない
そんな芦田七海を見ていられなくて、私はつい、目をそらしてしまった。
『…っ』
そんな私を芦田七海は見逃さなかった。
「なに?!ホントに何かの液体なの?!嘘でしょ?!早くおろして!はやく!」
さらに芦田七海は興奮してしまった
「落ち着け!俺らもこの液体がなにかはわからないんだ!!だから、念のためにこうして避けてるんだよ!」
佐藤くんがそう叫んだ。
芦田七海はその言葉にビクッとして、涙目で佐藤くんを見ていた。
「だから、芦田さん。ロープをはずすけど、落ちないようにするんだよ?」
佐藤くんのその言葉に芦田七海はコクコクと何回も頷いた
