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光の道

第2章 1号館



保健室は1号館の二階。
瞳は佐藤くんにおぶってもらった。

足からは血が出ているというのに、瞳は目を覚まさない。

(こんなに、血がでているなら飛び起きるのが普通なのに…。)

「なにがあった?」

瞳の足を止血して、ベッドに横にしたあと、佐藤くんは私を険しい顔で見つめて言った。

『…。』

だけど、私は何も言わずにただ首を横にふった。
私達は、保健室でしばらく瞳の様子を見ていた。




10:28
ノコリ、34ニン

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