
光の道
第2章 1号館
『?!』
私は、一体どれくらい下を向いたまま固まっていたんだッ!
瞳の足には、すでに刃物が触れていて、瞳の足からは血が流れ出していた。
ゆっくりとだがどんどん足を切り裂こうと下に動く。
私は、慌てて青のボタンを押した。
(早くッ!とまって!)
<…正解です。>
その一言で、瞳の足に向けられた刃物は、止まった。
足に3㎝ぐらい入り込んでいて、血があふれでていた。
刃物が抜かれ、遮っていたガラスの壁も手前に落ちてきた。
『瞳ッ!』
私は、瞳を棚から出した。
その時、丁度佐藤くんが教室に入ってきた。
「な、なにが?!」
『とりあえず保健室にッ!』
私達は瞳を保健室に運んだ。
