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光の道

第4章 3号館



そのまま暫くすると、田瀬ひかりの悲鳴は聞こえなくなった。

『…?』

私は、学ランをとり、田瀬ひかりがいた方向に顔を向けた。


『あれ…』

田瀬ひかりがはりつけにされていた所には誰もいなかった。

辺りをキョロキョロしたら、佐藤くんが田瀬ひかりを凝視していた。


『佐藤、くん?』

私は、佐藤くんに近づいた。


「市川…。見てみろよ」

そう言って田瀬ひかりの腕を掴み、私に見せてきた。

『ッ!…。ぁ、え?』

私は、田瀬ひかりの腕を見た。

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