テキストサイズ

光の道

第4章 3号館



覆い被されたのは、制服の学ランだった。
『…?』

一瞬何が起きたのか分からなくて、
でも……、

「…耳塞いどけ」
という声と甘い香りははっきり理解できた。

そして、私は耳を塞いだ。

それでも田瀬ひかりの悲鳴は、耳を塞いでいても少し聞こえてきたが、不思議とさっきよりは怖くはなかった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ