
光の道
第5章 佐藤海斗×寺島雅也
席に座ると、太陽が丁度あたっていて、暖かかった。
「なあなあ!佐藤?海斗だっけ?」
外をボーッと眺めていたら、隣の奴から話しかけられた。
隣は男で、子供ながらにイケメンと言えるほど顔が整っていた。
「…なに?」
別に不機嫌ではなかったが、つい強がって素っ気なく返してしまった。
「お前、背ぇちっせぇな!」
誰だ、こいつは。
いきなり面と向かって行ってくるとは…。
でも、雰囲気からしてこのクラスのリーダーっぽい感じはした。
「…。」
「しかも、女見てぇだし」
俺はイライラして、再び窓の外を向くと、嘘だって!と言ってきたからまた男の方を見た。
