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マジカル☆ステッキ

第2章 はじまりの村



「ええ────ッ! む、無理無理」

 オンボロの村一番の格安宿屋にてヨシヒロの絶叫が木霊する。

「今更何言ってんのよ。アリサのためなら頑張るって言ったじゃないの」

「や、で、でもぉ! あ、まっま、まって」

「なによもう。そういうのは逆にしらけるから。わたしの秘密を聞いたからにはアンタに拒否権はないのよ!」

「だ、だって。ボクど……どうていだし」

 ヨシヒロは消えそうな小声で乙女の恥じらいを見せつけてくる。

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