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マジカル☆ステッキ

第2章 はじまりの村



 アリサたちは落ちこぼれ。
 村を救うことなどこれまで一度も経験をしたことなどなかった。
 
 しかし村長は彼女の今までの経緯を知らない。
 あれほどの魔力を持ったアリサなら、詐偽まがいの強欲にでることも可能である。
 それほど村人にとって度々訪れるモンスターの襲撃には頭を悩ませていた。

「わしからの願いは、おまえさんたちが今の気もちを忘れずにいてくれることかの」

 アリサたちが納得行くように村長は「ほっほ」っと軽快に笑い「お互い様じゃ」と言ってくれた。

 同じく、宿屋の亭主にも未払を済ませようとしたが断られた。

 アリサたちはなれない優しさに触れながらも村を後にする。

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