テキストサイズ

マジカル☆ステッキ

第4章 精霊ルークス



「それこそ試練の塔へ行くほうが手っ取り早いじゃない。わたしたちは冒険者だけどトレジャーハンターじゃないのよ?」

 アリサは否定しているが、実の所まずは手短な洞窟の探検、街のギルドでの依頼。それらをこなしてから“試練の塔”へ向かうのが一般的だった。

 言わば試練の塔は、冒険初心者卒業の試練。

 手始めに行くところではない。

 そう出来るのは、よほどの自信があるものだ。

「だってさアリサ。魔力が途中でなくなったらどうすんのさ。ボクたち帰ることも進むことも出来なくなるよ?」

 ヨシヒロが不安に思うのも仕方がない。
 さすがに試練の塔でじゅっぽん、じゅっぽんと無防備に魔力補給してる場合ではない。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ