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「まぁ、なんとかなるでしょ」

　試練の塔の近くには、今や行商人や宿屋、料理屋さらにはギルドまである。
　街というよりは冒険者のための休憩所であり、商人以外の一般人は住んでいない。

　それでも施設はそれなりに整えられている。

「試練の塔攻略するには行ってみなきゃわからないし、他で力試しするのは無駄よ」

「うぅ、無駄にはならないと思うけど」

「確かに無駄は言い過ぎだけど」

　アリサは素直に認めた。
　ただただ、はやく試練の塔へ行きたいがためである。