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県内の超有名私立付属高校に合格して、両親や中学校の友達と喜んだあの頃‥‥


多分‥あれが一番平穏で幸せだった‥



元々頭が良かった私は、何の問題もなく超難関の付属の高校合格‥


みんなで手を取り合い、笑いあった最後の出来事・・・




その後、忙しい親に頼むのも忍びないと思い、自分で入学手続きの為に役所で戸籍謄本を取った。



「・・・・嘘！？」


其処に書いていたのは、私が倉原夫婦の養女だという事‥‥


小さい頃から、親とは上手くやって来たと思う‥
どちらも優しい両親‥‥‥だった筈・・・


「じゃぁ私は誰？
何処の子なの？？」


疑問は更に疑問を生む‥
両親に聞けば答えてくれるの？？


それすらも、私は分からない。


まだ１６才にもなっていない私の衝撃、本当の両親じゃ無かった…
それが私の心を潰す、暗闇へと・・・・・





家に帰り父が帰って来るのを待ち、帰宅した途端にリビングに降りて、役所で取った戸籍謄本を差し出した。


「どういう事！？
説明して、お父さん、お母さん！！」


「「美紀‥」」


父も母も悲しい顔をして私を見る、その目にいたたまれないのは私の方‥‥



「・・・
確かに美紀は私達の子供じゃ無い‥
だけど、実の子と変わりなく育てて来た筈だ」


やっと重い口を開く父‥



「綺麗事言わないでっ！！
私は誰の子なのっ！？」


「それは‥‥
向こうとの約束で、美紀が１８才になるまで言えないんだ‥
そう取り決めたんだ」


「ふざけないでっ、私の人生だよっ！
何で‥何で‥‥
他人に振り回されないといけないの！？」


テーブルに拳を付け、白くなるまで握り締めて、私は泣いた‥
多分‥人前で本当に泣いたのは、これが初めて‥‥


それくらい、父の言葉が衝撃で傷付いて嫌だった。