
禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸(改訂版)
第6章 その時・桜-
薬は嫌いじゃない、私をハイテンションにしてくれるから…
でも、強い薬は苦手…
一度意識がぶっ飛んで、あわや救急車騒ぎ直前、呼ばれたらアウトだもんね、私達夜学組は……
どうでも良いと思ってたのに、まだガッコに居たい‥
その為にはサツに捕まるような事はヤバいし、センセに見付かるのもヤバい。
たまに街を歩いてるからなーセンセ共…
毎回逃げるのが大変…
まあ、その前に仲間内からメール来るんで、サッサとトンズラするけどさ。
「私これ貰いー!」
手を出したのは、何時も使ってるソフトな薬。
この程度なら朝まで抜ける、でも良い具合にハイになれるってやつ。
袋を破いて薬をパクリ、そしてビールで一気飲み、このやり方が一番効くー!
克己も一も忍も、それぞれ好きな薬に手を出して……
一番強い薬を使うのは一‥
中学時代から薬を使っていたらしくて、強いのじゃないと効かないって言ってた。
克己と忍は私と同程度をチョイス、忍は最初一と同じ薬を使おうと頑張っていたみたいだけど、強過ぎて倒れてからはソフトの方に変えた。
一と同じ金髪にお揃いのピアス、忍が一に追い付きたいと思っているのは分かってる、でもなかなか上手くいかなくて苛々しているのも……
中学からワルだった一に追い付こうなんて、忍‥大丈夫かな??
うん、気分がハイになって来た!!
今日の狼さんは‥と……
あっ、こっちを見てる奴が居るし…
あれに決めたーっと。
私はフラフラ立ち上がり、私を見ていた奴の方へと歩く。
向こうも気付いた…
さぁ、今日もノリノリで行くぞぉー!!
