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｢いえ、こちらこそ気を遣わせてしまって、すみません。｣

｢桜音様も、大切なお客様ですからね。｣

｢ありがとうございます…。｣

ｼﾝさんの温かい対応に、涙が出てきた。

｢いつでもお待ちしてますよ！では私は、他のお客様のとこを回りますので、失礼します。ゆっくりしていってくださいね。｣

お辞儀をしてｼﾝさんは、他のお客さんの所へ移動した。


輝愛は、私と来騎の関係を知らない。

しかも今日私は、輝愛に会いに来たと思っているはず…。

来騎にいきなり絡まれて、輝愛も訳がわからないと思う。

二人は大丈夫かな？

あれからずいぶんと時間がたった気がするけど…。

早く二人とも帰ってきて。

あぁ、落ち着いていられないよ…。