君のKISSに夢☆CHU
第9章 弟から兄へ宣戦布告
☆☆来騎side☆☆
桜音とは入れ違いで、兄さんが店に入ってきた。
あとで、桜音を紹介しよう!
僕は、そう思ってたんだ!
店に入った兄さんは、一目散にキッチンへ向かう。
注文なんて入っていないのに、慌ただしく何かを作っている。
誰に作ってるんだろう?
そう思いながらも、お客さん達の接客をしていた。
今日も、僕目当てで来てくれてるお客さんが、何人かいたんだ。
「ねぇ、来騎。さっき話してた女の人は、来騎の彼女?」
「違うよ。」
「そうなんだぁ。」
明らかに、顔が綻ぶ彼女達を見て、やっぱり桜音の事は、ここでは触れない方がいいと、直感する。
僕は公認にしたいんだけど、桜音に危険が及ぶ可能性がありそうだから。
戻ってきた桜音に声を掛けて、お客さん達と話をしていると、兄さんがキッチンから出てきた。