君のKISSに夢☆CHU
第11章 僕を感じて…
「桜音、僕兄さんには負けないからね。」
「ん?輝愛とは、そういう関係じゃないよ。」
「兄さんから聞いた。けど、キスフレになったんでしょ?」
「うん、そうだけど。」
「KISSから恋に発展する事だってあると、僕は思ってるから。キスフレでも、特定の人作ったのは、兄さん多分初めてだから、少なくとも、桜音の事はお気に入りだと思うからさ。」
「そんな事ないよ…。」
「兄さんが桜音に夢中になる前に、僕の彼女にするから。」
「来騎…。」
瞳と瞳が合う。
来騎の瞳はキラッと輝いていて、強い意志を感じる。
こんなに思ってもらえるのは、有難いなぁ。
でも、輝愛が頭から離れない。
もっと知りたいって思う自分もいる。
「来騎、すぐに気持ちに応えてあげられなくて、ごめんね。」
「いいんだよ。ちゃんと兄さんとも向き合って、僕を選んでもらわないと意味ないからね。」