テキストサイズ

君のKISSに夢☆CHU

第12章 俺様系の兄


「グラスホッパーとゴールデンキャデラックとどっちのがいい?」

輝愛が質問してきたけど、これは難しい質問だ。

「どっちも同じ位好きかな。」

「そっか。」

輝愛がテーブルの上にある私の手の上に自分の手を重ねて、こちらをジッと見つめてきた。

急に真面目な顔をした輝愛。

突然変わったこの雰囲気に、私は飲み込まれていき、ドキドキが加速していく。


な…に…?


カラコンの入った輝愛のグレーの瞳が真っ直ぐに、私を捕らえる。


「じゃあ、俺の事は好きか?」

「……っ!!!!!」


何それ?

急に何なの?

今それ聞く?

でも、輝愛の真剣な眼差しが私を素直にさせていく。

今なら本当の事言えそう…。


「好きっ…。」


やっと聞こえるような小さな声で、何とか返事をした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ