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君のKISSに夢☆CHU

第13章 KISSの嵐


輝愛が車を止めた所は、大きな一件家の駐車場。

前に来騎が住むマンションに行った時、そのマンションが実家だって言ってたけど、じゃあこの家は、輝愛が買ったって事?

こんな大きな家に1人で住んでるなんて、輝愛はどんな生活をしてるんだろう。

謎ばかりが多い兄弟だなぁ。

「ちょっと待ってろ。」

そう言って輝愛が先に車から外へ出た。

車の前を通って私の助手席のドアを開けてくれる。

「ほら、足元気を付けろよ。」

手を差し出してくれたから、その手を握って、車から降りた。

「ありがとう。」

「スポーツカーは、降りるのが大変だからな。」

繋いだ手をそのままにして、輝愛が車の鍵を締めて、家の玄関へとエスコートしてくれる。


それにしても、何度見渡しても広いお家…。

キョロキョロしている私に

「そんなに珍しいもんでもないだろっ?」

と言って笑った。

いやいや、珍しいもんですから!


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