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君のKISSに夢☆CHU

第13章 KISSの嵐


いつの間にか流れた私の涙が、輝愛の服を濡らしていく。

「輝愛、洋服濡れちゃうから…。」

離れようと、そっと輝愛の胸を押すと、さっきよりも強い力で抱き締められた。

「そんなのどうでもいい。お前の方が心配だから…。」

呟くように言った輝愛の言葉に胸がドキドキと高鳴った。


心配してくれてるんだ…。

ただそれだけで、嬉しくて私は輝愛の胸に顔をうずめる。

「ありがと…。」

聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声。

でもそれをちゃんと聞いてくれた輝愛は、私の体を自分の体から離して、また私の顔を見つめた。

「言いたい事があるなら、ちゃんと言えよ。恋人じゃないとか、そういうのは関係ないだろ。」

見上げた輝愛の瞳は、さっきとは違って、すごく優しい。

「…んっ?」

優しく見つめる輝愛に、私の心も穏やかになっていく。


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