君のKISSに夢☆CHU
第14章 翔大のお願い
少し早目にお店に着くと、翔大がすでにいて、私に手を振ってきた。
「おーい!久しぶり!」
久しぶりに会う翔大は、日に焼けていて、少し筋肉もついていて、より一層爽やかな感じになっていた。
「久しぶりだね。元気してた?」
「うん!今日はさ、桜音に頼みがあって、呼んだんだ。」
「えっ?頼み事?」
翔大に限って、それはないとは思うけど、お金関係の頼みだったら嫌だなー。
そんな事を考えてしまう。
「詳しくは中で話すよ。」
「うん。」
頼み事って聞いたら、気になって仕方なくて、今にでも聞きたいくらいだったけど、二人でお店の中に入っていった。
席に着いてビールを飲んでいると、翔大がやっと本題を切り出してきた。
「桜音、あのさ…。」
翔大の次の言葉が気になって、私は思わずゴクッと唾を飲み込んだ。