君のKISSに夢☆CHU
第14章 翔大のお願い
「実はさ、これなんだけど。」
翔大が一冊の雑誌をテーブルに置いた。
それは若い世代向けの情報誌。
今流行りの物だったり、読者モデルを使って展開されている本だという事は知ってるけど、この雑誌がどうしたのだろうか?
私が不思議そうに、翔大を見つめていると、翔大が更に話を続けた。
「この雑誌の来月の恋人特集のモデルをこの前、お願いされたんだよ。」
「えっ?すごいじゃん!いい話だよね!頑張って!で、その何が相談なの?」
「それがさ…。」
翔大が何か言い辛そうにしている。
すごくいい話なのに、何を悩んでいるのだろうか?
「何を悩んでるの?」
私が聞くと翔大が驚きのお願いを私にしてきた。