君のKISSに夢☆CHU
第14章 翔大のお願い
お互いの舌が絡まり、唇が溶けてしまうのではないかと思うほど、KISSを繰り返す。
KISS好きな私達には、ただこの行為だけでも、蕩けるような快楽を味わえる。
輝愛から与えられる極上のKISSは、私の思考を麻痺させていく。
もうこの快楽に溺れる事しか、頭の中にはなかった。
輝愛の唇が、私の体を反転させて、唇をうなじに移動させると、そこに強い痛みを感じる。
「あっ…痛っ…。」
「ごめん。少し強めだったな。違う男のマーキングが嫌で、上書きと一緒に少し噛んじまった…。大丈夫か?」
「うん…。大丈夫だよ。」
何だか上書きって嬉しいな。
輝愛が私の事を少しでも独占しようと思ってくれたのは、すごく嬉しいから。
そんな事を考えていたら、ジンジンしているうなじに、輝愛の温かい舌を感じた。
さっき噛んだ所を、優しく舐めている。
ジンジンして敏感になっているから、そんな優しい刺激にピクンと体が反応してしまう。