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君のKISSに夢☆CHU

第15章 来騎の嫉妬


女の子の様子が気になって、ずっとそちらを見ていると、何やら鞄の中をゴソゴソとして、何かを探している。

その子の鞄から雑誌がチラッと見えた。

まっ、まさか!あの雑誌は!

ドキドキしながら、鞄から出てくる雑誌を見ていると…。


!!!


やっぱり!

あぁ、来騎には見せないで!!

そんな思いで瞳を閉じると、輝愛がカウンターから抜け出し、そちらのテーブルへと駆け足で向かった。


「おい!俺、その雑誌見たかったんだ。ちょっと貸してくれ。」

「は?何言ってんの?あそこにいる人が…。」

女の子がそう言った瞬間、雑誌を取り上げた輝愛が、その子の口を手で塞いだ。

あまりに急な輝愛の強引な行動に、皆キョトンとしている。

口を塞がれた女の子が怒って、輝愛の手に噛みついた。


「痛っ!」


慌てて手を離した輝愛を睨み付け、来騎の横に移動した女の子は、大きな声で叫んだ。


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