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君のKISSに夢☆CHU

第15章 来騎の嫉妬


「何で話してくれなかったの?兄さんは知ってたんでしょ?」

「…うん。」

「兄さんは、この前桜音の家泊まったんでしょ?」

「…うん。」

「もう兄さんと付き合ってるの?それとも雑誌に載ってた人?」

「どっちとも付き合ってないよ。」

「………。」


一気に質問攻めにしてきた来騎が、急に黙る。

掴んだ腕をギュッと握って、私を見つめる。


「桜音、今日は僕の家泊まって。雑誌の事も話したいし。」

「うーん。話なら外でしよう。」


そう言った私に来騎の表情が変わる。

落ち着いてきた来騎だったのに、また怒りに満ちた表情をしてくる。


「ダメ。帰さない!行くよ!」


そう言って、私の腕をグイグイ引っ張って歩く来騎に、嫌とは言えなくなっていた。


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