君のKISSに夢☆CHU
第17章 輝愛の闇
どうせ、なんかの勧誘だろうし、出るのも面倒くさい。
ピンポーン!ピンポーン!
しつこく鳴るインターフォンに頭にきて、ドアを開けた。
「いるんなら、早く出ろ!」
そこには、すごく不機嫌な顔をした輝愛が立っていた。
突然の輝愛の訪問に、私の頭はパニックになる。
「なんで…?」
「何で?じゃねーだろ!お前からは全然連絡ないし、店にも全く顔出さないし、来騎とモメてから、何の連絡もよこさないなんて、心配するだろーがっ!」
「電話でいいのに…。」
「どうせ電話したって出なかっただろ?それより何か?俺に会いたくなかったのか?」
「………。」
沈黙した私に輝愛が、大きなため息をついた。
「そんなに嫌か。悪かったな。もう帰るわ。」
帰ろうとする輝愛の腕をギュッと掴んだまま私は口を開いた。