君のKISSに夢☆CHU
第17章 輝愛の闇
「この話をしたからと言って、お前との関係はかわらない。だから、ちゃんと話を聞け。」
「うん…。」
輝愛が優しく私の頭を撫でながら、落ち着かせてくれた。
そして梨果さんとの事を話始めた。
「俺と梨果は高校の同級生だった。梨果は美人で男にモテたから、梨果を妬む女子が多くて、アイツはいつも1人でいた。俺もこんな性格だから、1人が多かったから、最初は軽い気持ちで梨果に声を掛けて、友達になった。梨果は、話せば結構面白い奴で、俺達が男女の関係になるのに、そんなに時間はかからなかった。」
途中で水を飲んで、喉を潤すと、輝愛が話を続けた。
「いつも一緒にいるのが当たり前になった俺達は、すぐに付き合う事になった。来騎にも紹介して家の家族とも仲良くしてたんだ。来騎も梨果には、すごくなついていた。高校を卒業してからも、俺達の関係は続いてて、俺も梨果との将来を考えていたんだ。それなのに…。」
輝愛がギュッと拳を握り、唇を噛んだ。
「…病気だったんだ…。」