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車は海岸線を走っていく。

窓を開けると潮風が潮の香りを運んできた。

気持ちいい。

輝愛の柔らかいｻﾗｻﾗな髪が風になびく。

片手でその髪を耳にかける輝愛の仕種にﾄﾞｷｯとする。

女の人も負けてしまうのではないかと思う程、ｾｸｼｰな輝愛。

そんな人が、今自分の彼氏なんて…。

何だかいまだに嘘みたい…。

ｷｽﾌﾚから恋人に変わったけど、今までと関係はあまり変わっていない。

でも、ちゃんと気持ちが通じ合っているというだけで、幸せな気持ちは大きくなった。

言葉は別にいらない。

こうして自然に隣りにいられる。

ただ、それだけで幸せなんだ。