君のKISSに夢☆CHU
第18章 過去から未来へ
時間より少し前に準備が終わり、家を出るとそこにはすでに、輝愛の車が停まっていた。
私に気付いた輝愛が車から出てきて、助手席のドアを開けてくれた。
「どうぞ!」
「ありがと。」
車に乗るとドアを閉めて、輝愛が運転席に座った。
「今日は悪かったな。でもお前が会いたいって言ってくれて、俺も嬉しかったよ。少し時間かかるから、寝ててもいいぞ。」
「ううん。寝たらもったいないもん。」
「何がだ?」
「輝愛と一緒にいるのに、寝ちゃうなんて、時間がもったいないよ。」
「フッ。可愛い事言うんだな。」
そう言って輝愛が照れながら笑った。
こんな可愛い輝愛の姿が見れるのに、眠るなんてやっぱりもったいない。
近くで見る輝愛にやっぱりドキドキする。
運転する姿もすごく格好いい。
ジッと見つめる私の視線に気付いた輝愛がニコッと微笑む。
「そんなに見られたら、穴があきそうだ…。」