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こんな表情をするくらい、梨果さんを愛しているんだと痛感する。

以前の私なら、嫉妬したかもしれない。

でも今は違う。

輝愛がこんな表情をするくらい長い長い月日、輝愛はこうして梨果さんを愛し続けていたんだ。

こうして、１人梨果さんに会いに来ていたんだ。

梨果さんに優しく輝愛が語りかけた。


｢梨果、今日は俺の恋人を連れて来たよ。｣

｢初めまして、梨果さん。桜音と申します。｣


梨果さんにお辞儀をして、自己紹介した。


｢梨果を失ってから、ずっと誰かを愛せなかった。でも、桜音が俺の閉じた心を開いてくれたんだ。梨果の事、俺はもちろんこれからも愛していく。でも、桜音とのこれからの未来を、お前も許してくれるか？｣

｢梨果さん、私も貴女と同じように、輝愛の事愛しています。私達のこれからを梨果さんにも、祝福してもらいたい。そう思って、今日貴女に会いに来ました。｣

｢俺もまた一歩進んでみようと思うんだ。いつも見守ってくれてるお前の為にも、真っ直ぐ前を向いて、もう一度進んで行こうと思う。梨果、今までありがとう。これからも、俺達の事見守っててくれ。｣