君のKISSに夢☆CHU
第6章 case4☆運命の男?
「桜音、お待たせ!何だ?どうした?顔が赤いぞ?」
会計を終えて、戻ってきた数哉に指摘される。
「あのさ、数哉。このお店知ってる?」
さっき貰った名刺を数哉に見せる。
友達も多く、よく遊んでる数哉なら知ってるかも…。
「あぁ、この店なら知ってるよ。モデルとか有名人も来るって噂。確か会員制なんじゃなかったかな?けど、その名刺あれば、入れると思うよ。」
「そうなんだぁ。」
「で、その名刺どうしたの?」
不思議がる数哉に、さっきまでの話をした。
「ふーん。そんな事あったんだ。で、桜音は行くの?この店。」
「うん、行きたいなって思ってるけど…。」
「大丈夫か?そんな軽い男に騙されたりするなよ。」
数哉が言うのは、もっともだ。
会っていきなりあんな事する人が、真面目で普通な人のはずがない。
そもそも、冷やかされただけかもしれないのに。