君のKISSに夢☆CHU
第7章 来騎の事
大学の講義が終わって、初めて来騎と出逢ったカフェへ向かっている。
昨日数哉に言われて気付いたんだけど、私は来騎の事をほとんど知らない。
興味がなかったわけではないけど、そういう話をする機会がなかったんだよね…
だから、今日は来騎とご飯を食べながら、来騎の事をいろいろと聞いてみようと思ってるわけだ。
何も知らなくて、付き合うとかは絶対ないし、もしかしたら来騎だって、私の事を知って、嫌になる可能性だってあるしね。
「あ、桜音さん。いらっしゃいませ!」
お店のドアを開けると、店長が声を掛けてくれた。
「こんにちは!」
「来騎なら、もう来てますよ。ご案内します。」
店長に案内されて、店の中に入ると、来騎が嬉しそうに手を振ってきた。