テキストサイズ

君のKISSに夢☆CHU

第7章 来騎の事


「さのーん!こっちこっち!」


飼い主を待つワンチャンの尻尾のように、ブンブンと手を振って大きな声で私の名前を呼んでいる。

周りに座ってる人達も、クスクスと笑ってるのに、当の本人は全く気にする様子もない。

「来騎、声大きいから。」

「あっ!ごめんごめん。桜音見たら嬉しくてついつい…。」

舌をペロッと出して、ごめんねってポーズをする来騎は、いつも通り可愛い。

「今日は、来騎の事いろいろ聞きたいなって思ってるんだ。」

「んっ?僕に興味持ち始めてくれたの?嬉しいなぁー。なんでも聞いて!」

来騎の瞳が期待でキラキラしてる。

そんなに聞いてちょーだいオーラ出しまくられたら、なんか逆に聞きにくいよー。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ