君のKISSに夢☆CHU
第8章 ダイニングbar☆MOON
先日、数哉とお店の場所だけ見に来た時は、まだ明るかったし、オープン前だった。
お店の前に着くと前回とは、違う雰囲気のお店にビックリした。
夜のお店は、すごくムーディーな感じで大人のお店って感じだ。
ドア越しに中を覗くと、すでに何人かのお客さんが、カウンター席で静かに飲んでいる。
「さぁ、桜音。中へどうぞ。」
来騎がお店のドアを開けてエスコートしてくれた。
「ありがとう。」
お店に入ると、カウンターにいた店員さん達がこちらを見る。
「いらっしゃいませ。」
「僕の友達の桜音です!今日は紹介で連れて来ました。」
「来騎の友達なんだ。どうぞ、今日はゆっくりして行ってくださいね。」
カウンターにいた二人の店員さんが親切に声を掛けてくれた。
「じゃ、桜音。俺着替えてくるから、楽しんでてね。」
「うん。頑張ってね。」
働いてる来騎を見るのも、何気に楽しみだなぁー。