露出狂☆ ~淫乱ドS王子と変態育成ゲーム~
第2章 いきなり大ピンチ!? はじめての露出狂☆
丘の公園にやって来た私は、前述の通り、沖田君の命令で裸になった。
幸い公園に人はいなかったけれど、それでも昨日までのノーパンとは訳が違う。
正真正銘、全裸である。
「じゃあ、とりあえず道路にむかって歩いてみようか?」
「うう・・」
携帯越しに沖田君が命令する。
衣服や荷物は公園の公衆トイレに隠してあるし、私は全裸なのに携帯だけ持っているという異様な姿である。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
夏なのに冷や汗が止まらない。
胸と股をできるだけ手で隠しながら、車通りの少ない向かいの道路に私は震えながら向かった。
ブオオン!!
「きゃあ!!」
一台の車が私の目の前の道路を通っていった。
車通りが少ないとはいえ、決してゼロではない。
朝方や夕方にはむしろ多い方だと言っていい。
「葵? どうしたの?」
私はその場にうずくまって動けなくなってしまった。