露出狂☆ ~淫乱ドS王子と変態育成ゲーム~
第2章 いきなり大ピンチ!? はじめての露出狂☆
「無理、これ以上は無理だよ…」
私は泣きそうな声で言った。
さっきの車で心が折れかけてしまったのである。
「ダメだ。これだけじゃまだ今日の変態ゲームは終われない。さぁ、はやく立って続きをして?」
沖田君はそんな私にまるでただをこねる子犬をなだめるような口調で諭した。
「無理…」
それでも私は動こうとしなかった。
「ダメ」
沖田君が言い返す。
「無理…!」
私は少し声をあらげて言った。
すると、
「はぁ、しかたないな、葵は…」
電話のむこうから、沖田君の何かを諦めたようなため息が聞こえてきた。
どうやら私の言い分が通ったようである。
「だったら、道の向こうに自動販売機があるだろ?」
沖田君の指示する場所をみると、一台の自動販売機が暗い夜道を照らしていた。
「・・うん」
私は小さく返事をした。