露出狂☆ ~淫乱ドS王子と変態育成ゲーム~
第2章 いきなり大ピンチ!? はじめての露出狂☆
「それが出席点足りなくなってさ」
「はぁ? おまえ単位やべぇじゃん!」
「・・っ!!!」
道の向こうから若い男の声が聞こえてくる。
私は咄嗟に自動販売機横のゴミ箱の裏に隠れた。
(な、なんで人がいるの…?)
耳を研ぎ澄ませて細心の注意は払っていたつもりだった。
しかし、車道を走る車ばかりを警戒していたため、すぐ近くの角から来る歩行者には気がつかなかった。
(とにかくやりすごさないと…!)
私は口に手をあてて息を殺した。
「ちょっと俺のど乾いたから何か買うわ」
「おっ、俺もコーヒー飲む!」
どうやら二人いるようだ。
口調からして大学生?
足音と声ですぐ近くまで来ていることが分かる。