露出狂☆ ~淫乱ドS王子と変態育成ゲーム~
第2章 いきなり大ピンチ!? はじめての露出狂☆
「タッチ❗」
お金もいれてないのに、私は自動販売機の一番下にあるコーヒーのボタンを押した。
ついに今日のミッションコンプリートである。
「ふふ、できたじゃないか、葵」
携帯から沖田君の声が聞こえてくる。
私は自動販売機の光を全身にあびながらべったりと自動販売機によりかかった。
「はぁ、心臓が止まるかと思ったよ」
なぞの達成感のなか、私は沖田君に言った。
「・・でもまだ安心できないよ。だって、服を着るまでが露出狂だからね」
沖田君はふざけたように言った。
「うん、分かってるよ…」
自動販売機の光に照らされて、全裸の私は、自分の体の細部までよく観察できた。
緊張からか少し鳥肌がたっていたが、白くてみずみずしく、なぜか他人のものように美しく思えた。
お風呂で毎日見るそれとは違い、どこか生々しい性を感じるのだ。
「こうなったら帰りは一気に公園のトイレまでダッシュしよう」
私は走り出そうと靴をはいていない足に力をこめた。
冷たいコンクリートの感触が改めて五感を刺激した。