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サバイバルやってみた話

第2章 ハンバーガーが恋しかった

 しばらくして北岡が持ってきたのは、フォエーブスという、一昔前のキャンプ用コンロ。




 サバイバルだっつってんだろっ!!



 完全、用意周到じゃねえかよ。


 こんなの、サバイバルじゃねぇ、レジャーだよレジャー!

















 ありがとう、助かったわ。


 とりあえず、蛇はぶつ切りにして、ユリ根とノビルと一緒にコンソメで煮込んだ。


 ヤブカンゾウとイタドリの葉は軽くゆがき、ザリガニも塩ゆでにし、身を取り出して、マヨネーズであえた。


 その間、北岡はペットボトルに石、砂利、砂、炭を入れ、水をろ過するやつを作っていた。


 これなら、泥水も……て、綺麗な泥水じゃねえかっ!!



 飲めるかっ!!



 さほど、ろ過されてねえがな。それもそうだ。ペットボトルの口から、砂が洩れ落ちてるもん。せめてなにか布をつめようぜ。


 まあ、水は朝買ったやつが残ってたんで、なんとか、ランチにありつけた。


 蛇、うまかった。なんちゅうか、歯ごたえのある魚ってかんじ。


 ザリガニに関しては、まったくのエビです。


 ザリマヨ、ちょっと泥臭さはあったが、まあまあうまかったっす。



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