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サバイバルやってみた話

第2章 ハンバーガーが恋しかった

 ちょっと季節がずれた山菜をとってきた僕と違って、タフガイ的な食材を手に入れてきた北岡のおっさん。


「頼むぞ」と言うが、どうしろと言うのだ?


 ザリガニと蛇だぜっ!?


 蛇は、食べたことあります。


 沖縄料理の店でエラブウミヘビかなんかのスープ食べたし、野外活動で蛇を串焼きにして食った。


 まあ、今回は山菜と一緒に……とは言うものの、調味料を使わない料理ってしたことがないぞ。


 せめて、必要最低限、塩はあるけど。


「まかせろ」と北岡が自分のリュックから、塩、砂糖、お酢、味噌、コンソメ、みりん、マヨネいや、まてまて。


 サバイバルになんで味噌なんだっ!


 自然にあるものを、あるがままに味わうのがサバイバルだろっ!!


 生きるか死ぬかの野外チャレンジに、生きる気まんまんの装備でやってくるやつがあるかっ!!













 ありがとう、助かったわ。


 では、火をつけよう。さすがに火だけは、原始的なあのやり方は苦手なので、アウトドア用のメタルマッチを利用しました。なんかの金属の棒で、ナイフの背でこすると火花が出る。


 それで着火出来るはずだが……つかない。枯れ草も薪も湿ってる。濡れて火がつかないのよ。


「まかせろ」と北岡が山を下りていった。




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