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サバイバルやってみた話

第3章 完全に生きるサバイバルにタイトル変えたいな……

 空は、やや曇りだったが、少し日も出てきて、天気が良くなってきた。


 テントにカタツムリが2匹はりついていた。


「エスカルゴするか?」

 それはやめよう。2匹しかいないし。


 なんか、抵抗ある。


 北岡さん、結構、虫を食ったりするのは平気な人なんだよね。


 バッタとか焼いて食える人だからね。



 虫なぁ……虫食うのは、ちょっと抵抗あるなぁ。


「よし、虫食うか」


 嫌だっつってんだろ!!


 抵抗むなしく、我々はセミ捕りに向かった。


 まあ、うちの亡くなったおじいちゃんが、昔、セミを焼いて食ったとか言ってたな。孫にいま、その瞬間が訪れようとしてんだぞ。


 セミ、4匹。手の届く範囲内で取ったからこんなもんよ。


 これのはねを掴んで、ライターであぶる。


 マジで食うの?


『ジジジ!! ジジジ!!』と鳴いていたのが、やがて『ジ……』で止まる。


 息絶えた瞬間。最後のあなたの目に、なにが映りましたか?


 北岡、あんた、結構な時間焼いてない?


 足に火がついて燃えてるがな。


「よっしゃ、食え」


 あんたが食え!!



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