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サバイバルやってみた話

第4章 パカーン

 カエルの処理をしてから、姿をくらませた北岡が戻ってきた。手には、バケツとなんか持って。


 すると「ツリガネソウが下にはえてたぞ」と言う。


 ツリガネソウ?


 実際に見に行って、山菜の図鑑で調べてみた。


 はえていたのは、ツリガネソウとよく似ているが、ツリガネニンジンでした。花も根も食えるってんで、さっそく採取。薄いピンクで、ベルみたいな花なんすよ。


 もちろん、ノビルも取りました。


 別行動をしていた北岡さんが、もう一種類恐ろしいものを取ってきた。


 それが、真っ赤なキノコ。


 それ、アカンやつちゃうん!


「大丈夫、これは食えるから」


 いや、さすがに毒々しい。


 おもいっきり赤いんだよ。ツルツルとした丸いやつ。表現難しい。


 これ食ったら、マリオみたいにでかくなるんじゃないか?


 キノコの本は持ってきてないし、確かめようがないが、どうやら「タマゴタケ」というキノコらしい。帰って調べたら、まあ、写真だと鮮やかだ。


 て、ことで、カエルとノビルの甘酢炒めと、ツリガネニンジンの根とタマゴタケのコンソメ煮。


 花は生食。


 結局ね、この日は食材探してるだけで、時間が過ぎていった。



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