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サバイバルやってみた話

第4章 パカーン

 帰りの車の中で、こんな話をした。


「北岡さん、あそこは、キャンプOKやったんすか? 焚き火とかしてましたけど……」


「なに言うてんねん。みんなしてるがな」


「いやいや、まあ、だいたいは見てないからいいやって、なりますがね」


 本来、川原でも焚き火など、してはいけないという場所が多く、やりたい場合は山の所有者、消防局、役所等に許可をいただくか、届けなきゃならない。確か、そうだった。


 今は知らん。


 しかも、木の実や山菜、キノコ等も本来なら無断で採取すれば犯罪となる。まあ、ほとんどの場合は目を瞑ってる場合があるし、山菜やキノコの本にも、そのような注意書がないのもあるため、どこでも取っていい風潮があるようだが、本来はNG行為。


 実は来る前にこんな話をしていた。


「どこの山行くんすか?」


「有馬温泉抜けた向こう側」


「六甲山?」


「もっと左寄り」


 わからんし。


「そこは、キャンプしていいの? 植物食って大丈夫?」


「大丈夫、そこは、うちのじいさんの山だから」



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