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サバイバルやってみた話

第1章 二人のおっさん

 落ち着きのない大人が、二人してガキに戻っていた。


 ようやく目的地に到着。辺りは真っ暗。



 だが、車を止めたのが、山のふもとにあるコンビニの横って、これ、狙ってんだろ。


なんで、山に入る前にスルメとポテトチップスとおにぎり買うかねぇ?


 北岡、てめえ、チューハイ買ってなかったか?


 ま、僕も塩キャラメルとお茶と弁当かったけどさ。


 9時になって、街灯には虫がブンブン。また、カブトムシやクワガタを見つけたからテンション上がってさ。哀川翔の気持ちわかるわぁ〜。


ヘッドライトつけて、山に入るが、「夏か?」てくらい、涼しいんだ。


 川が流れていたので水は確保できるな……て、照らして見たら、昼間に雨ふってたかして、コーヒー牛乳色してんじゃねえかっ。


 ちょっと大きな庭に置いてあったら、洒落てるくらいの流木が泳いできてるしよ!


 さすが、天候を敵にまわす北岡の神通力。


 で、山に入って20分くらいのところでちょっと小広い場所があったので、テントを張る。


 文明の機器には頼らないってことで、携帯は車の中においた。


 だが、北岡が手に持ってるのは簡単に取り外せるカーナビって、おかしくない?


 おもいっきりGPS頼ってるよね?


 さらに、ラジオ出てきたし。ま、ラジオはね。


 気象情報もいるでしょうし。



 そんなこんな、サバイバル(どこが?)


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