
原稿用紙でラブレター
第5章 青いハートに御用心
「んぅ…あいばくっ…」
ベッドに沈んでお互いの体を撫で合いながらのキス。
破壊力は通常の倍はある今日のにのちゃんだけど、さすがに泥酔状態のままじゃと思ってお風呂に連れて行ったはいいものの。
ほとんど酔いが醒めていないまま、二人して縺れ込むようにベッドに弾んだ。
下着すら身に着けていない互いの火照った体。
横たわるにのちゃんは首に腕を巻き付けてきて夢中で俺の舌を追いかけている。
「はぁっ…んん、もっと…」
「…うん?」
「して…もっと…」
ちゅ、と唇を寄せながらねだる甘い声。
こんなに恥ずかしげもなく求めてくるのは初めてで。
そんな見たことないくらいの色気と可憐さを纏う今夜のにのちゃんに、応えてやらない手なんかこれっぽっちも無い。
「もっと…?どこに…?」
「んっ…ここぉ…」
言いながら自分の薄い唇を指でちょんと指し示す。
そんな仕草のひとつひとつにズクズクと疼き出してくる下半身の熱。
キスをしたまま向かい合った体勢からにのちゃんを組み敷いて。
覆い被さると、更に熱い吐息を漏らしながら首に縋りついてきた。
今夜のにのちゃんはほんとに超積極的。
おまけに壮絶な色気と無自覚のエロさを兼ね備えている。
ここ最近は家にも行けてなかったから。
我慢して我慢して今日の体育祭をようやく迎えたんだ。
けどその我慢はもう必要ない。
今日は思う存分にのちゃんを堪能させていただきます!
心の中で合掌してほんのり赤く染まっている首筋に唇を寄せた。
「ぁん…」
ちゅっと吸い付いたらすぐに漏れてきた高めの喘ぎ声。
普段より幾分感度が良くなっているのはやっぱりアルコールのせいだろうか。
「…ここいいの?」
「やっ…んっ、女の子みたいな声…出ちゃう…」
「いいよ?可愛い…もっと聞きたい…」
「あっ、ぁんっ…」
耳たぶや首筋を舌で探れば、ぴくぴくと反応して抑え切れない声が漏れる。
一応手で口を覆って我慢してるみたいだけど、愛撫をする度に動いてしまう手は全然役目を果たせていないようで。
それに。
すでに昂った互いの中心が時折触れ合い、正直なにのちゃんの体はそれにも敏感に反応している。
