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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第6章 夢をみる・・・

「あら………葉月さん

やってくれるの・・・??」




品良く、それでいて

ホッとしたように微笑む女の先生




一年の時の担任とは

何かとエライ違いだ(笑)









『はぃ・・・。私・・・やります・・・』








他人事みたいに

ボーっとしてたオレの目の前……





その少ないやり取りが

スローモーションみたいに流れる








「葉月さん・・・どうもありがとう。

男子~・・・は、誰かいない?

いなければ~~」





カンナの行動を皮切りに

担任がホッとした表情を見せて

場の空気がゆるむ






「はい…」

「は~~い、俺」





ヤケクソ半分なのか

下心なのか

男子数名が挙手する





おいおい

露骨だな・・・お前ら(苦笑)






「それじゃ、クラス委員は

二人にお願いすることにします

二人ともよろしくね!」





パチパチパチ……




教室にご挨拶みたいに拍手が起こり





選ばれた男子と共に

クラス委員として紹介されたカンナは

うなずくように軽くお辞儀をして

すぐに着席して平静としていた







『カンナ・・・なんで引き受けたの?』



『ぇ・・・?』



『クラス委員』




オレは帰り道に

なんとなくカンナに聞いた




だってさ・・・




『普通、やりたくないだろ?』



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