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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第6章 夢をみる・・・

『ま、なんでもいーからさ

オレが先に社会に出て

カンナが学生やってる間

オレが養ってやるよ(笑)』






『な、によ・・・それ』






『学生は金もないだろ?♪

オレは働くから

勉強疲れのカンナに

腹いっぱいメシでも食わせてやるよ』






『けぇご・・・。~ふふっ・・・』






『効率的だろ?♪

お前は勉強して看護師になる

それが一番だ』





『ふふっ・・・』






少し照れて赤らんだ顔で

微笑むカンナ




将来の事なんてろくに考えてもないオレが



初めて想像した


淡い夢を見たような瞬間





オレはカンナじゃない


オレは、オレの道があるだろうから



どんな道でも

それぞれに

それぞれらしさがあるだろう





卑屈になることも

劣等感にまみれる事もない




その有望な未来へ進むカンナを

隣で応援出来たら良い




そんな・・・淡い夢を

オレも抱いたのかもしれない

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