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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第6章 夢をみる・・・

『ねぇケイゴ・・・?

ほんとに就職するの?』




『は・・・?』





ミニ姉妹から釈放された(笑)と思うと

カンナは容赦なく

自分の宿題にとりかかり

(つまりオレも道連れってことね(苦笑))




部屋で二人きりになると



頬杖ついたカンナは突然

ポツリとオレに聞いてきた






『ぁ……進路希望、書いてたでしょ?

実際・・・どうするのかな、って…』






『ん・・・まぁ、多分

勉強なんか好きじゃないし

そうなるんじゃん?』







『何系の会社にいくの??』






『・・・。べつに

入れてくれんなら何でもいい(笑)』






何も考えてなかった・・・

それが本当のとこのオレの答えだ




『学校に用のないやつは

働くのがベストだろ?♪』






『ぅ……ん、そうかもしれないけど』






『なんだよ・・・カンナ?(笑)

人の心配してる場合か?

お前来年なったら受験で

ピリピリすんのかな?ぉ~~コェ(笑)』







『ぅ…るさいなぁ

ピリピリしないためにコツコツ勉強する

~~じゃなくて、ケイゴ

仮に大学……とか行ったら

なんかケイゴの興味わくこととか

沢山あるんじゃないのかな、って』






『・・・。

興味もないし

うちには無駄な学費もない♪

あ・・・ってか、その前に

大学入るアタマないし?(笑)』





『・・・』





『まぁ~た始まったよ

お前のお節介やき・・・』






『あ・・・。~~ごめん

ごめんケイゴ・・・もう言わない』







『(笑)・・・

どうしたんだよ、急に』






『ううん・・・あたしはただ

ケイゴは・・・実は

〃いろんなもの〃を

持ってるって…思うから』






『~~ヘイヘイ・・・(笑)』







端からみたら

うっとおしい……お節介な

カンナの言葉




時々・・・突然

発せられるカンナのそんな言葉




カンナといるのに慣れたからかな





実際オレは

そんなに嫌じゃなかったんだ





誰も言わない事を

カンナだけが言うから

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