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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第6章 夢をみる・・・

「@#※+~~!!!」



ヤジウマの中心には

子どもの母親と思われる人が

錯乱状態で泣き叫んでいる姿





周りの連中が

祭の警備だか防犯の人たちを

慌てて呼びに行ってるようだが






そんなことしてたら






『間に合わないじゃない・・・っ』







ヤジウマを掻き分けたカンナが

下駄を脱ぎ捨てて

なりふり構わずに

両手で浴衣の裾を掴んでめくりあげた







「え?…ちょっと」

「君?!」











っ・・・バッシャーーーーーーン











・・・・・・・・・だよね(汗)


この女はさ・・・










・・・なんてさ


いくらオレでも


いつもの〃『(苦笑)』〃とかって?


笑ってかわせる場面じゃないのは


もちろんわかるよね??









『~~・・・っ、ざけんな(汗)』








オレはため息をつく間もなく



重力に引き付けられるように



スニーカーを脱ぎ捨てて



その小さな背を追った







『・・・』



〃ちくしょー…なんでオレが〃








なんでコイツは


カンナは・・・いつも


こうやってオレを


無理矢理動かしてくれちゃうんだ?





……なんて頭の中で

精一杯、ブツクサ言ってたのかな







ドボ・・・っ





足元が見えない恐怖心をはらって

溺れた子の方に必死に進むカンナの

背中を追う



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